10ソルティガ分解&マグシールド検証実験!

軽い水没を経験した10ソルティガ5000H。
巻きは軽いのですが、回すと数回に1回ゴリッてなるので全分解決定!
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今回は分解ついでにマグシールドの防水能力についても簡単な実験で検証してみました。
ではちゃっちゃとやっていきます。

いつもの要領でローターから外していきます。

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3本のネジを外すとカバーが外れローターナットにアクセスできます。

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ローターを外したところ。マグシールドの焦げ茶色の膜がクラッチリングの周囲に見えます。

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カバーを回して外すとマグシールドのユニットが取り出せます。
クラッチリングと磁石の入った円盤状のプレートがくっついているのでそのまま外します。

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リヤカバーも外します。(うわ~汚れてる…)

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このネジ穴から水が入るのか、それともボディ内部にたまった水が出ていくのか…
どちらにせよこの部分は水の通り道になっているみたいです。

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ソルティガ分解の鬼門はここ。ボディを止めてる3本のプラスネジ。ネジ止め剤が多いのか全く動きません。
(1か所外れているところは六角のネジで簡単に外せます。)

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ここは100%ネジ穴を舐めます。
マイナスドライバーを使えるようルーターで溝を彫って外しました。

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エンジンプレートの飾りも外します。めっちゃぺらっぺらのプラスチックフィルムです。

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カーボン柄のフィルム。本物のカーボンではありません。

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エンジンプレートにもパッキンが…
いたるところにパッキンがあるので無くさないように気を付けます。

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ボディカバーを外したところ。
このパッキンは願わくば全てのリールに付けてほしいけど無理だろうな~

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ハイパーデジギアとご対面。ピニオンはステンレス系の材質です。

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外側の歯車に噛み合うように2つ目の逆転防止ストッパー(パーフェクトダブルストッパー)がついてます。
これを外すと少し回転が軽くなります。別になくてもローラーベアリングのストッパーが効いてりゃ大丈夫です。
(それともファイト中にストッパーが壊れて逆転が起きたから付けたのでしょうか?謎です。)

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ドライブギアを外すために反対側のエンジンプレートを外したところ。(ベアリングめっちゃ錆びてる!)

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メインシャフトを抜いてドライブギアとピニオンギアを外したところ。
あとはベアリングとオシレートギアを外したらOK

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分解完了!部品点数はそれほど多く無いので簡単に分解できます。
汚れていた部品をパーツクリーナーで鬼のように洗浄!ベアリングも交換できる奴は交換。

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ローラーベアリングに使用されている極小バネはすぐにピョーンて飛んでいくので注意!
これらもきれいに洗浄して乾燥させます。

全てのパーツが乾いたらボディから組み上げ。今回はギア類に粘度を調整したウレアグリス、
ベアリング類には試しにカストロールエッジTITANIUM5w-30で組み上げていきます。

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リヤカバーにはゴムパッキンがついてますが、ここにも一応グリスを塗って防水しておきます。
カバーを止めるネジ穴もグリスで塞いでおきます。


ボディを組み上げたらいよいよ禁断のマグシールドの防水実験!
いや~これずっとやってみたかったんですよ(笑)

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マグオイルの量は十分です。磁石でクラッチリングが片方に寄ってくっついていますが、
プレートとリングの隙間にはしっかりマグオイルの膜が形成されています。

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とりあえず水性絵の具で色を付けた水を用意し、スポイトでマグオイルの上に落としていきます。

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・・・・・・・・・・

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ポタポタ・・・・・・・・

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周囲に一通り色水を滴下しました。

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見た感じドーナツ状にきれいに水を弾いています。

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この状態で裏側を調べましたが浸水していませんでした。今のところしっかり防水しているようです。

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次はリール本体にマグシールドユニットをセットしてから実験。
クラッチリングがプレートに接触しないようセンターを合わせ、隙間にマグオイルの膜が広がっていることを確認。

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さっきと同様に色水を周囲に滴下し、

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ハンドルを回していきます…

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ハンドルを回すと色水がどんどん隙間に引き込まれていきます…油膜があるはずなのにマジかよ…

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ユニットを外すとクラッチリングの下部に水滴が…

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ストッパーのローラーベアリング内にも普通に浸水していました。(あぁ。また洗わなければ…)

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ローラーベアリングの下にはフェルトのワッシャーがあるんですが、
このフェルトが水を吸って本体内の浸水を防いでくれました。(まさか吸水するためのフェルトだったの?)

なかなか興味深い実験結果になってしまいました。

マグオイルの油膜が隙間を塞いでいても、まさか上に水が乗った状態で回転させると内部に水が入ってくるとは思いませんでした。ここからはあくまで私の考察ですが、これはおそらく、マグオイルの膜が回転したクラッチリングに着いていく際にねじれて油膜の表面に段差を生むことが原因で、その段差の間の溝に入った水が回転と同時に油膜の中心部に引き込まれてクラッチリング側に移動し、クラッチリングに接触したところで油膜を抜けて下に落ちるのではないかと考えられます。

つまり、マグシールドはハンドルを止めている状態ならそこそこの防水性を発揮しますが、
ハンドルを回してクラッチリングが回転している間は防水性が落ちるという結論に至りました。

ただ実際はマグシールドの直上はローターに覆われているため、今回の実験と全く同じことが起こっているとは言い難いですが、水没やシャワー洗浄等でローターとマグシールドの間に大量の水が入った場合、ハンドルを回してローターを回転させないほうがいいかもしれません。
(ごく少量の水滴でも回転中は内側に引き込まれました)

また今回の分解ではギアやベアリングに異常はなく、肝心のゴリ感の原因を特定することはできなかったのですが、クラッチリングの回転がぶれているようで、クラッチリング無しの時にハンドルを回すとゴリ感が消えたことから、何となくマグシールドの強力な磁石が原因になっているような気がしてきました。

でも磁石を取っ払うとマグシールドを捨てることになるので検証にはちょっと勇気が要りますね。
まあ、これくらいの防水性能だったら隙間をグリスで埋めても一緒かな~とも思うのでいつかやってみたいと思います。
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Comments 5

あっきー  

はじめまして
楽しく拝見させてもらいました
私も同様にマグシールドの疑問を持っているアングラーです!!
しかし昔からのダイワファンでもあり今更シマノに乗り換えできません・・・(笑)
イグジスト、セルテートを始め10数台のハイパーデジギアを所有し自分でこまめにO/Hして使っております
ソルティガも初代モデルを4代所有し完璧!?にメンテをしながら現在も現役一軍で頑張ってくれてますが、周りの友人たちが新しいモデルをどんどん投入しているのを見ていると心なしか情けなくなる次第で・・・(笑)
さて前置きはこの辺で・・・
そういう次第でこの度15ソルティガ5000を購入してみました
店頭で手に取ってみたところ、回転はそこそこに軽いなぁ~!!って感じでした
ですがハンドルを回しては止め、回しては止めをするとカタカタと音が・・・
シムの調整がイマイチのようなのです!
店にある在庫を全てチェックしましたが、私が調整している物と比較してもかなり甘い調整具合の物ばかりでした
敢えて点数を付けるとすれば、65点から80点くらいでした
ハイパーデジギアは硬いギアなので最初は少しタイトな方が後々フィーリングがよくなく傾向です!
回転の軽さを重視しクリアランスを緩く取って過去にダメにした経験からなのですが・・・(笑)
そこで一番フィーリングの良かった物を購入しその場でダイワに再度クリアランスをタイトに調整にだしました
4週間程待たされましたがようやく帰ってきました!!
店頭で巻き心地をチェックし、店員にも在庫の同じ15ソルティガを比較してもいましたが滑らかさは別物でした
自宅に帰りラインを先に購入していたスプールも含め300M(下糸もかなり巻ました)を2個巻きました
ここで問題発生!!
せっかくクリアランスをタイトに組み上げたのに65点くらいのフィーリングに・・・(泣)
テンションをかけて糸を巻いたのでギアが削れ当たりが出たと推測されます
マグシールドが無ければ即分解検証するのですがね!?
これが何もせずにそのまま購入していたら更にガタガタになっていたのは想像できますよね?
ダイワから返ってきた際にメンテナンスノートが添付されそれには、ギアに不具合が出ないような範囲でぎりぎりで調整したとのコメントが・・・
貴方のソルティガは大丈夫ですか??
ご自分で分解されているようですのでそのへんはキッチリとしているとおもいますが?


2016/03/20 (Sun) 22:14 | EDIT | REPLY |   

esca  

Re: タイトルなし

>>あっきーさん

コメントありがとうございます。
凄くこだわっておられるようで感心しました。10数台のハイパーデジギアとはリッチですね~
店に預けると結構時間が掛かるので、自分でメンテ調整できればそれに越したことはないと思います。
私のソルティガはそこまでタイトにシム調整していませんので、あっきーさんが回してみると30点ぐらいでしょう(笑)
というのも、大型リールは小型リール程巻き心地に拘っていないからなのですが。
多少ゴリゴリしてもとりあえず大物とファイとして簡単に壊れなければOKというスタンスでやっています。
ギアに関してはメタルフロー等の観点からもシマノのモノ作りに興味があるので、
次に大型リールを買うとしたらステラかツインパにして耐久性を比較したいと考えています。

2016/03/21 (Mon) 02:19 | EDIT | REPLY |   

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2016/03/21 (Mon) 19:43 | EDIT | REPLY |   

張 仲瀛  

ネジについて

コメント失礼します。
先日12キャタリナの5000番手の状態悪めのものを購入しました。それでOHをしようと思っているのですが、なかなかうまくいきません。
こちらのブログにもあるようにネジが鬼門でして.......。プラスネジの3つのうち2つはなんとか力技で外せたのですが、リヤ側のネジ一個が完全に舐めてしまいました。やはりルーターで削る以外方法はないのでしょうか?

2020/08/10 (Mon) 00:00 | EDIT | REPLY |   

esca  

Re: ネジについて

方法はいろいろあると思いますが、
完全に舐めてしまっている場合はマイナスドライバーを使える溝を掘るのが一番手っ取り早いと思います。
健闘を祈ります!

2020/08/10 (Mon) 01:24 | EDIT | REPLY |   

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